絶対話せる!英会話

時々思うこと。

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夏セッションCはSouth Campusへ通っている。

以前も書いたと思うが、サイエンス分野の建物が

並ぶキャンパスである。

 

私の目的地へ行く途中の道が、今は工事中だ。

重たいセメントのような袋を持ち上げて

働いている人を見ていて、

この人はこの暑い中工事現場で働くと

いくら稼げるのだろう?とふと思ってしまった。

 

なぜそんなことを考えたかと言うと、

その工事をしているところを、

ドクターや医学生が制服や白衣を着て

いつも通っているにも関わらず、

彼らの間には全く接点がないように見えるからだ。

そしてこの両者間の収入の差は大きいのだろうな、

と思ったからである。

 

私は工事が行われているところを毎朝通る。

病院と連結したビルが側にあるので、

工事現場の辺りは医学生やドクターたちがいっぱいだ。

医学生やドクターたちはいろいろな人種の人がいる。

しかし工事現場の人たちは全てヒスパニックの人たちだ。

 

私は、工事現場で働く人たちと

それ以外の人たち(教授や学生)の間には

大きな隔たりがあるような気がいつもしてしまう。

彼らの間には、人生では全く

接点がないだろうと思えてしまうのだ。

学校という同じ敷地内で同じだけの時間を過ごしているが、

両者の間にははっきりとした壁がある。

これをクラスというのだな、と

アメリカへ来てから感じるようになった。

 

日本にいたときは、クラスの差なんて考えたことがなかった。

金持ちな人もいれば、そうでない人もいることは承知しているが、

その間に接点がないとは思わなかったし、

その両者の間にクラス意識なんてないだろうと思っていた。

(もちろん一部の人は感じているかもしれないが。)

 

アメリカで学生をしていると、

学校内で掃除やメンテナンスをしている人は

ヒスパニックの人が多いことに気付くし、

バスを見れば運転手は黒人ばかりなことに気がつく。

(黒人以外のバス運転手を、私はあまり見たことがない。)

 

こういうブルーカラーの人たちと、

学校にいる教授や学生との接点はあるのだろうか、と

ふと考えてしまう。

 

そういう私も学校という守られた空間の中で過ごし、

バイト先はビバリーヒルズにあるため、

労働者階級の人と接することはまずない。

前のアパートはどちらかと言えば

そういうブルーカラーの人や

有色人種の人が多い中にあったのだが、

住む場所を少し変えただけで ( 3マイル移動しただけ)、

明らかに前とは違う区域に今は住んでいることに気付く。

 

私は未だにこういうはっきりしたクラスの差に

違和感を覚えるのだが、

しかし自分がそういう労働者階級の人たちと、

どこかで将来的に接点を持つことがあるかな?と考えると、

一体それはどこでになるなのか、全く想像もつかない。

 

日本にいるのなら、いろいろな人と

接点を持つことは可能だと思うのだが、

アメリカだと買い物や、訪れる場所自体も

その人の裕福さ具合に応じて異なってしまうので、

接点を持つことはかなり難しいように思う。

 

このまま学校へ通い、その後組織に入り

仕事をすることになるとしたら、

恐らくこのまま何の接点がないまま過ぎてしまいそうだ。

自分から意識的に外に目を向けない限り、

自分と同じような環境下にいる人とたちだけ

過ごすことになってしまうのではないかと思う。

 

もし私がアメリカで生まれていたとしたら、

こういうクラス間の差を物心ついた頃から見てくるために、

それが自然なのだとさえ思ってしまうかもしれない。

 

私はこういう目に見える社会のクラス分けが好きではない。

本人の努力不足のために、貧しくなるというのは

仕方がないと思うが、あらかじめそういう環境下で生まれたから、

そのままそこから抜け出せないというのはどうか、と思う。

 

ただここはアメリカ。世界一の先進国なのだから、

このままでいいのかもしれない、とも考えてしまう。

国が本気でこういう格差社会を改善しようと思うのなら、

とっくにやっているだろう。

未だにこういう社会であるということは、

きっと社会の大半の人もこのクラス社会を好ましいものとして

受け止めているのかもしれない。

授業に行く前に、時々こんなことを考えてしまう私だった。

 

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