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健康保険について考える。(Part 2)

この記事は3分で読めます

ここで今まで得た知識を整理すると、

アメリカ

「健康保険」

全体的な政府の保険はない。低所得者と高齢者用の保険がある。そして低所得者の中でもいろいろなプログラムがあり、恐らく調べれば今回の私のように適用されるプログラムもある。これらは永住権保持者であるなしには関わらず適用される。

低所得者が手厚く保護される一方(医療費が無料となるので)、ミドルクラスの下の方の人たちは医療費に関しては、かなり大変そうだ。なぜなら高い保険代を自己負担しなければならない場合、収入がPoverty lineを少し超えたあたりの家族では、その負担が相当大きいだろう。その結果、保険に加入したくてもできない家族が増えてしまうと思われる。そしてこれらの家族に適用されるような公の保険プログラムはないらしい。(今まで調べた限り。)

会社に雇われている人は、会社で保険に加入できるが、解雇された場合、すぐに保険加入資格を失う。またパートタイムで働いている人も大抵会社の保険には加入できないそうだ。

「病院」

病院へは基本的に予約してから行く。まず自分のホームドクターと会い、その後Referralを書いてもらい、専門医へ行くのが普通。予約は通常2,3週間かかる。なので具合が悪いときにはEmergency roomやUrgent care centerへ行かなければならない。救急車も有料。救急車が病院へ患者を搬送する際にも保険の有無が確認されるらしい。

日本

「健康保険」

社会保険と国民健康保険。恐らく国民のほとんどが加入しているだろう。3割負担でどの病院へも行ける。海外転出届を役所へ提出しない限り、海外での治療費に関しても7割は負担される。その場合、海外の医者で役所指定の書式に記入してもらい翻訳する。(自分で翻訳も可。)その後、同じ治療を日本で受けた場合と照らし合わせ、安い金額の方の7割が負担されることになるそうだ。役所に確認したところ、海外から日本にいる親戚を通して役所への手続き代理も可能とのこと。手続きにかかる期間は3ヶ月ほどらしい。しかし、もちろん日本にいない場合でも、この間保険料は納めなければならない。

「病院」

ほとんどの病院に、予約なしで行くことができるだろう。

アメリカは病院へ行くのがとても面倒な国だが、それはアメリカでは医療は最低限に抑えたいから、と友人が言う。(個人的主観が入っていると思われるので正しいかどうかは分からない。)医者もそれほど薬を処方したがらない。訴えられるのが怖いからだ、と言う。日本では恐らく過保護なほど治療は受けられる。薬だって、必要以上にいつも処方されているような気がする。私はアメリカと日本のシステムの真ん中あたりがちょうどいいのに、と思うことが多い。

先日友人から「社会主義者」呼ばわりされた。なぜなら、私は誰でも保険に加入できる、いつでも病院に行けるというのが当たり前だと思っているからだ。私は日本で育っているので、それが自然で、しかも日本のシステムの方が不公平感が少ないと思う。一方友人は「働かない、怠け者のために自分たちがお金を払うなんて冗談じゃない。彼らは税金も納めていないくせに、保障だけ受けようとするなんて、図々しい。」と言う。

確かにそれも一理ある。しかし、最初のスタートにとても不平等感のあるこの国。単に怠け者と一言で片付けてしまうのは、どうかと思う。やはり全員が負担して、全員が恩恵を受けられるようにするのが、一番公平なのではないだろうか。つまり日本のように。日本でも個人で保険に加入する人は多いが、それはあくまで社会保険を利用した後、更に支払いがあることを恐れてのことである。最初から国や州の保険がなく、個人で保険に加入するしかない場合は、本当に受けられる医療がお金に左右されてしまう。それは人道的に見てどうなのだろう?救急車を呼ぶのにもお金がかかるとしたら、貧乏人は電話もできなくなってしまう。(いたずら防止もあるのだろうが。)いろいろ調べてみたが、やはり私は日本の保険システムの方が優れていると思う。

ま、日本の保険システムも相当苦しい財政事情だと思うので、いつまで続くかは分からないが。しかし何らかの形は変わっても、アメリカのように全てが自己責任になる時代は日本には来ないと私は思う。

アメリカは調べれば調べるほど、日本とは違う考えに基づいてスタートしていることがよく分かる。何も努力しなくても、ある程度の保障が受けられる日本。そしてそれは人を怠け者にさせる。片や自分から行動しないと、何もゲットできないアメリカ。そして人は攻撃的に、そして自己責任を持つようになっていく。その一方アメリカは低所得者に対しては過保護であったりもする。そして保護を受けている人はあらたな怠け者になっていく。こう考えると、国が発展するためにはある程度の個人主義もたまには必要なのかもしれない。

しかしそれでもなお、私は医療、社会保障は皆が平等に受けられる機会があるべきだと思う。
社会主義者呼ばわりされても構わないし、別に。

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