絶対話せる!英会話

6ヶ月で言語をモノにするための7つの行動。(後編)

この記事は14分で読めます

さて、昨日、TEDで見つけた面白いビデオを紹介しました。
「6ヶ月でどんな言語もモノにする5つの法則」です。
読んでいない人は、そちらを先に見てくださいね。

 

昨日は、そのコアの部分、 言語の達人たちの
成功体験から導き出された 「5つの原則」 を紹介しました。

 

実はその「5つの原則」には、
私がやってきたことも全て含まれていました。
なので、ビデオを見て私が思ったことは、
「そっか、言語を使えるようになるためには、
皆、同じ道を通るのだな」 ということでした。

これこそ、Lonsdaleさんが言っていたことですね。
 
言語を6ヶ月で習得するには、
「既に成功した人の体験を真似ること」
 
6ヶ月という期間で、できるかどうかは
私にはわかりませんが、
でも最終的に、その言語のユーザーになるためには、
私もそれが王道だと思います。

 

なぜって?

それは、私も成功した人の体験を素直に実践したら、
英語が使えるようになったからです。^^

では、今日は、「原則」に引き続き、「実践編」です。

 

言語を速く習得するための7つの行動

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5つの原則に基づいた行動指針が7つ、紹介されています。
つまり、言語を6ヶ月で習得したい人がやらないとならない行動、
7か条ですね。

 

 【行動1】 たくさん聞く!

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【行動その1】 まずは「たくさん聞く」ということ。

Lonsdaleさんは、これを「Brain Soaking」と呼んでいるそうです。
直訳すると、「脳を浸すこと」ですね。
 
つまり、その言語の音を、
たくさん、たくさん、たくさん聞くことです。
ここ、Lonsdaleさんが、強調していたので、私も、
たくさん、たくさん、たくさん、と書いてみました。^^

 

理解できるか、理解できないかは、あまり重要ではなく、
とにかくたくさん聞くこと
あなたには、リズムや、何度も出てくるパターンや、
引っかかるところなどが聞こえているはずです。

(これに関しては、私はまずはわかるものをたくさん聞き、

それから少しずつレベルを上げていった方がいいと思います。

なぜならそうしないと、聞き取れないものをずっと聞くのは

苦痛ですし、ほとんどの人は嫌になって止めてしまうからです。)

 

脳をこんな風に浸す感じです。^^
何だか痛そうですねぇ。

 

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私は、これにはもちろん賛成なのですが、
日本の人は、まず先に、その音を
聞き取るための特訓をした方がいいと思います。

昨日のビデオでも、Lonsdaleさんが
言っていたことを思い出してください。

 

私たちの脳の中のフィルターは、
私たちが慣れ親しんでいる音だけを取り込み、
知らない音は、フィルターが、取り除いてしまう

 

聞こえれば、私たちは理解ができる。
でも聞こえなかったら、理解ができるわけがない。」

 
(その言語の)音を聞こえるようにするには、
生理的にトレーニングをするしかない

 

「それは、顔の43の筋肉を、
他の人が理解できるような音を
作り出せるように
調整すること

 

私も、長年、英語を聞き取ろう、聞き取ろうと
いろいろな番組を見たり、
ビデオを見て頑張ってきましたが、
英語の音は、私の耳には、
なかなか入ってきてくれませんでした。
 
なぜなら、私は英語の
その「正しい音」を知らなかったからです。
なので、まず先に英語の音を
聞き取れる能力を開発してから、
たくさん聞く、この方が効率がいいと思っています。

これについては、また次回書いてみます。

 

 

 【行動2】(単語の前に) まず意味を捉えることにフォーカスする

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【行動その2】 まず意味を掴むことに集中する。
たとえ言葉が聞き取れなくても。

 

Lonsdaleさんは、こう続けます。

「どうやってそんなことができるのか
不思議に思うかもしれませんが、これ見てください。
これらのポーズが、何を意味しているか、わかりますよね?」

 

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「人間のコミュニケーションというものは、
いろいろな点で、ボディランゲージなんですね。
あなたはボディランゲージから、
沢山のことが理解できるのです。」

 

これ、昨日も出てきた「Comprehensive Input」、

意味を理解するインプットをする、ということですね。

 

きのうの【原則3】を思い出してください。
「理解をすると(しようとすると)、
知らず知らずのうちに言語を習得している」
というあの原則です。

 

私が言っていた
「ポーランド人おじさんと私のコミュニケーション」
も思い出してください。私があのおじさんと
会話というか、コミュニケーションができたのは、
ボディランゲージがあったからです。
嬉しいのか、真剣なのか、怒っているのか、
それらは言葉がなくても、通じますから。

 

実際、人は視覚によって、
多くの情報を得ることができる生き物です。
言語はコミュニケーションのツールに過ぎません。
コミュニケーションは、言語だけではないのです。
赤ちゃんが笑顔で微笑み返してくれることを
思い出せば、それはわかりますよね。

 

単語を聞き取ろうとするのではなく、
意味を掴む、これはとても大事なんです。

 

たとえば私が英語を聞いているとき、
相手の言葉に対する、私の聞く姿勢はどんなでしょう?
単語を一つ一つ聞き取ろうとしていると思いますか?
それとも発言の意味を理解しようとしていると思いますか?

もちろん、意味を理解しようとしているに決まっています。
(今は、そういうことも特に意識はしていませんが。)

 

単語の一つ一つを聞き取ろうなんて、
これっぽっちも思っていません。
意味を掴もうとすると、単語全部を
しっかり聞き取らないといけないなんて
発想はどこかへ消えるものです。

 

単語が全部聞き取れなくても、
意味はわかるもの
なのです。
さきほど上で挙げた正しい音を認識する訓練中は、
一つ一つ音を聞き取ろうとしますが、
その段階を通り越したら、
「この人は何を言おうとしているんだろう?」
それを掴むことが大事になってくるんです。

なので、全身の感覚を研ぎ澄まして
「意味を掴む」ことに集中してください。

 

あとは知っているパターンを組み合わせてもいいと
Lonsdaleさんは言っています。
たとえばベトナム語を学ぶ場合、
ベトナム語は、30% が北京語、30% が広東語なので、
それだけで 60% がわかるそうです。

 

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これは、日本語と英語には、あまり当てはまらないですね。

 

でも!
知っているパターンを応用すると言う点では、
これは有効なんです。

たとえば私がアプリの中で時々言っているように、
一つのモノの言い方を覚えて、
その動詞や名詞の部分を入れ替えるだけで、
あなたは幾通りものことを言えるようになるのです。

なので、代表的なパターンを覚え、
それを応用するようにしてみてください。

 

実際、私も、英語もロクに話せずに
外国を一人で旅行していた頃は、
そのパターンだけで生きていました。
深いことを議論するのでもない限り、
十分それだけでやっていけます。^^
海外旅行に行くくらいの英会話なら、
パターンを30通りくらい覚えるだけで、
何も困ることはなくなるはずです。
 
いつまで経っても話せないと思うのなら、
とりあえず必要と思われるパターンを30くらい
頭の中に叩き込んでしまえばいいのです。
そこから少しずつ表現を増やしていってください。

 

 

 【行動3】 ミックスしてみる!

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【行動その3】 ミックスしてみよう。

 

Lonsdaleさん曰く、
「これはあまり皆さん、
考えたことがないかもしれませんが、
もし、あなたが10の動詞、10の名詞、
10の形容詞を知っていたら、
それだけで1000もの違うことが言えるのです。」

 

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ま、理屈はそうですね。^^
でもその形容詞がいつもその名詞と
組み合わせができるかどうかはわかりませんけれど。
でも組み合わせて使うというのは、
いい練習だと思います。

 

Lonsdaleさんは続けます。

「言語は、クリエイティブなプロセスです。
赤ちゃんがすることを思い出してみましょう。
単語を組み合わせるだけで、
コミュニケ―ションをとっています。
だから言葉をミックスして、クリエイティブになりましょう。
で、それを楽しみましょう。
完璧でなくてもいいのです。伝わればいいのです。」

 

ここ、大事です。大事なので太字にしてみました。^^

日本の人は、恥ずかしいという概念が強いので、
「文法を完璧に理解できたら、試してみる。」
「もう少しできるようになったら使おうと思っている。」
と思っている人が、非常に多いと思います。
そういう私も、昔、そう思っていましたから、
その気持ちはとてもよくわかります。

でも、それだと使えるようにならないのです。
使えば使うほど、
使えるようになるのが、言語なんです。
 
いつも言っていますよね。
「伝えたい事を伝えるのが大事。」
「最初から完璧である必要はない。」
 
本当にそのとおりなんですよ。
今日から知っている言葉を組み合わせて、
使ってみてください。実践あるのみです。

 

 

 【行動4】 コアに焦点を当てる!

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【行動4】 重要な言葉を集中的に学ぶこと!

 

Lonsdaleさんは、こう言います。
「言葉を組み合わせるときには、
コア(重要な核となる)言葉に焦点を当ててください。」

 

なぜなら、この下の図を見てください。

「High Frequency Language」
(= 使用頻度の高い言葉)

 

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「英語は、
1000語で日常のコミュニケーションの85%をカバーできます。
3000語知っていれば、日常会話であなたが言うことの98%を
言い表すことができます。」

 

これ、いいことを聞きましたね。
そう、実際の日常生活、そんなに難しい言葉を使って
会話はしていないのです。

 

実際、私も語彙力は学生時代に比べると
落ちているような気さえします。^^;
学生時代はたくさん本を読まされたので、
イヤでもそういう単語が身についたのです。
でも、そういう経済用語や難しい名詞や動詞を
日常生活で会話に使うかと言うと、全然使いません。
オフィスでだって使いません。
難しい言葉は読むときには必要になりますが、
会話では使いません。

 

なので使用頻度の高い単語を、
しっかりと
使えるようにすれば、
会話ができるということ
なのです。
1000語なんて、日本の人のほとんどが
既に身に付いているのではないかと思います。
これまた、いつも言っていることの繰り返しになりますが、
中学校くらいまでの文法と単語さえ身についていれば、
一応英語で会話はできるはずなのです

 

さて、ここで、Lonsdaleさんは
どうやって学習していくかの
「週間目標」みたいなものを示してくれました。

 

まず一週目。

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「新しい言語を学び始めたら、
まず「ツールボックス」を使い始めましょう。

・これは何ですか?
・どうやって言うのですか?
・…がわかりません。
・繰り返してください
・どういう意味ですか?

これらを覚えましょう。
 
これらのフレーズは、あなたが学ぶ言語のツールです。
学ぶことに役立ってくれるツールです。
だから使いましょう。」

 

確かに、これらの表現を知っていれば、
更なる説明を引き出すことができますね。

逆に言うと、これらのことが言えないと、
話がどんどん進んで行ってしまって、
完全に話の筋を見失う可能性もありますね。
ここで愛想笑いなどをしていたら、
相手はあなたがわかっているものと思うでしょう。
で、最後になってあなたがわかっていなかったことが
相手に伝わった時には、もう今後、
話しかけてきてくれないかもしれません。
傷は浅いうちに直しておきましょう。^^
そうならないためにも、上に挙げた例は必須表現ですね。
 
あと、これくらいのことが言えないとしたら、
ネイティブだけの英会話学校へ行っても、
全く意味がないと思いますね。
だって質問もできないとしたら、何をどうやって学ぶのか。
少なくても質問くらいはできるようになってから、
英会話スクールへは通ってくださいね。^^

 

で、第2週目。
(ここでLonsdaleさんは、2週目と言っています。
スライドは、2-3週目なのですけれど。
細かいことは気にしない。^^)

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「2週目までには、簡単な代名詞や、
簡単な名詞、簡単な動詞、
簡単な形容詞を覚えましょう。
で、これらを使って、
赤ちゃんがコミュニケーションするように話します。」

 

第3週目~4週目。
「ノリのような言葉、つまり接続詞」を使います。

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・although
・even though
・and
・but
・therefore

 

「こういう風に、意味を転換するロジックを作ってくれる言葉、
こういうものを一緒に使うことによって、
ちょっと複雑なことが言えるようになります。

この時点で、あなたはその言語を話せているでしょう。」
と、Lonsdaleさんは、言っています。

 

確かに、シンプルな英文を、
英語を学び始めた初日から使っていたら、
とりあえず意味のあることは
話せるようになっていると思いますね。

昨日の原則でもあったように、
あなたに関係のあること、
それを毎日、どうやって言うのかな?と思いながら、
パターンに入れ込んで行く練習をしたら、
どうにか少しは話ができると思います。

 

自分が実際に使いそうなことを、
使ってみながら、修正していくといいと思います。
でももしあなたが、自分で文を作れないというのなら、
さっきも言ったように、パターンに
入れ込んでみればいいのではないでしょうか。

ここでもやっぱり大事なのは、
自分で実際に使ってみるということです。

 

何も話すことがないのなら、
とりあえず自己紹介でも練習しておくといいと、
私は思います。
でも英語学校でやるような名前と
どこに住んでいるとかだけではつまりませんから、
もっと工夫してみてください。
 
たとえば一目惚れをした相手を想像してみて、
その人に自分を売り込もうとする自己紹介とか、^^
仕事をゲットするための面接で、
いかに自分が経験豊富かを売り込むような自己紹介とか。
そういうものを練習しておくことは、
とても有効です。実際に使えますから。
とにかく自分に関係のあることを
話す練習をしておくといいと思います。
 
私もアメリカで学校へ通い始めた頃は、
自己紹介をする機会が多かったので、
いろいろと日頃から備えていました。^^
備えていないと、何も出て来ませんよー。

 

さてここで、Lonsdaleさんは、
不思議な言葉を言います。
「とりあえず言葉が話せるようになったら
(第4週目あたりですね)、今度は、
【Language parent】を見つけましょう。」と。

 

 

 【行動5】 言語の親をゲットする!

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【行動5】 言葉の親となってくれる人を見つける。

 

Lonsdaleさんは、こう言います。

「子供と親の会話を見てみれば、
「Language Parent」の意味がわかると思います。

 

子供は簡単な言葉を組み合わせて話します。
時々はおかしい言葉遣いをします。
家族以外の人が理解できない不思議な発音だったりもします。
でも両親はわかります。
だから子供は、安心できる環境の中で、
自信を得ていくのです。
親は、子供と話す時、ボディランゲージを使ったり、
簡単な言葉を使ったりします。
Comprehensive Input」な環境があるわけです。」

 

Lonsdaleさんは、これを私たち語学学習者も持とうと
言っているわけですね。
あなたに興味を持ってくれて、
対等にコミュニケーションしてくれて、
あなたの理解を助けてくれる、
そういう人を見つけましょう、と。

 

これ、私の経験からもかなり有効です。
私はアメリカで生活を始めた頃、
不思議な体験をしました。
それは「昨日はうまく英語を話せたけれど、
今日は話せない」とか、
「この人の前では落ち着いて話せるけれど、
他の人の前ではあがってしまう。」とか。^^;

 

で、よくよく考えたら、英語ネイティブではあるものの、
私のことに興味を持ってくれて
話をじっくりと聞いてくれる人の前では、
落ち着いて話ができる、ということに気づきました。
これまさに、Lonsdaleさんが言うところの、
【Language Parent】ですよね。
つまり無意識のうちに、
話をよく聞いてくれる人に対しては、
心を開いて、安心して、
英語を話していたというわけです。

 

で、そういう人と会話を重ねるうちに、
知らない人の前で話しても、
段々と緊張しなくなっていきました。
私も、Lonsdaleさんが言うところの、
安心して言語が話せる環境からのスタートだったわけです。

で、その「言葉の親のルール」が以下のスライドです。

 

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私は、これが一番、この行動7か条の中で
日本では、難しいと思いますね。
だって、英語ネイティブって、日本国内で
自分の周りにそんなにいないですよね。^^

 

でも今なら、Language Exchanges のサイトも
ネットでありますし、スカイプなどを使えば、
お互いに、言語の親になれるかもしれません。

もちろん本当はリアル世界で
見つけるのがいいと思いますが。

 

そうそう、これは配偶者では、
あまりうまくいかないみたいです。
私の経験からも、そう思います。^^;
彼氏、彼女、旦那さん、奥さん、
こういう人たちは、理解することが先決なので、
あまり「言葉の親」としては、
よい考えではないと、私も思います。

 

 

 【行動6】 その言語が話されている顔をコピーする!

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【行動6】(その言語を話している人の)
顔の動きを真似すること。

 

「筋肉を正しく動かして、あなたの言っていることを
人がわかるように音を出すこと。」

 

「その言葉がどう感じるかを聞き、
それがどのように聞こえるかを感じること。」

 

「理想的には、ネイティブスピーカーの顔を
見て、どうやって彼らが顔を動かしているのかを
見るのが一番。でもネイティブスピーカーを
見ることができなければ、こういうものでもいい。」

 

こう言って、Lonsdaleさんは、
女性の唇のアップのビデオを見せました。

ここの部分はビデオを見てください。
(17分くらいからです。)
その方がわかりやすいと思いますので。
ビデオでは、「ng」の発音の仕方などを紹介しています。
(sing, song, king, stung, hung)

 

実は私も、この方法をやったことによって、
やっと話されている英語がわかるようになったんです。
ネイティブスピーカーの発音DVDで、顔を見て、
口、アゴ、口の開け方を徹底的に真似したんです。
それが結果として、私の聞き取り能力を
何十倍も進化させてくれました。
今回、このビデオの、このシーンを見て、
私は自分がやったことは正しかったんだ、と再確認しました。^^

これは、昨日の原則で出てきたこの部分です。

 

(その言語の)音を聞こえるようにするには、
生理的にトレーニングをするしかない

顔の43の筋肉を、他の人が理解できるような音を
作り出せるように
調整すること

 

この練習が欠けていると、日本の人は、
いつまで経ってもなかなか
英語が聞き取れるようになりません。
私はこういうことをしていなかったので、
長年英語を聞いても、英語が聞き取れなかったんですね。

 

Lonsdaleさん推奨のやるべき行動#6、
ネイティブスピーカーの顔の動きを真似する。

これ、意外に気づいていない人が多いのですが、
私はこれは英語を勉強し始めたら
すぐにやってみるべき
大事なことの一つだと思っています。

 

 

【行動7】頭の中のイメージと、直接結び付ける!

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行動7】 あなたの頭の中のイメージと直接結び付ける。

 

Lonsdaleさんは、これを「Direct Connet」と
呼んでいるそうです。「直接のつながり」ですね。

「多くの外国語を学ぼうとする人は、
この下のスライドのように、こうやって母国語を使って
何度も何度も繰り返して、言葉を覚えようとします。」

 

Lonsdale29-action7-2

「でもこれはとても非効率的です。
あなたがしないとならないのは、こういうこと。

知っていることは全部、あなたの頭の中の
イメージであることを認識すること。
もし火について話すのなら、煙をにおいを感じて、
パチパチとする音を聞いて、炎を見る感じ。」

 

「あなたがしないとならないことは、想像すること、
そしてすべての火に関する記憶を呼び起こし、
別の方法で出せばいい。

つまり一つの同じ箱の中に入り混むけれど、
違う方法で思い出せばいいということ。」

 

つまり、こうやって、イメージと結びつけるようにして、

Lonsdale30-action7-3

 

こうやって1つの箱から、異なる経路で出せばいいということです。

Lonsdale31-action7-5

 

これはまさに、私がいつも言っているイメージと同じです。
私が英語を話す時は、日本語は使っていないんですね。
でも多くの日本の人は、
日本語で考えて、日本語を英語にしようとする。
Lonsdaleさんも言っているように、
これ、とっても効率が悪いんです。
 
でもまるっきり英語を一言も知らないとか、
試験で、英語を日本語に訳す必要がある人は、
こういう方法は今すぐに使えないかもしれないのですが、
最終的に英語ユーザーになるためには、
日本語を通して英語でアウトプットするのは
止めないとなりません。

 

私たちの頭の中には、話す時には、
何らかの考えやアイディアが浮かんでいるはずです。
で、そのアイディアを、私たちは普段、
日本語と言う道具を使って表しているんですね。
でも英語を話す時には、その頭の中の考えを
英語で出すようにするんです。

 

頭の中の考えを、
日本語で話しているときは日本語でアウトプットする、
英語で話しているときは英語でアウトプットする、
ここを目指してください。

 

Lonsdaleさんも言っていますが、
イメージと単語の音を結び付けようと
心がけてずっとやっていくと、
段々とそういうスキルがモノになっていきます。
そうすると、単語の音と頭の中のイメージの結びつきが
そんなに苦労しなくても自然にできるようになるんです。

Lonsdaleさんは、「火」を使って説明しました。

 

私は、これは形ある名詞なら絵を見て、
最初から日本語に訳さないで英語のまま覚える、
というのも手だと思います。
ちなみにこれ、お子さんにはとても有効です。
最初からそのモノを見せて、
英語で覚えさせてしまうんです。
我が家でも複数の言語でやっています。
 
形容詞なども、その場の状況に応じてできると思いますね。
たとえば私の家では、うどんなどの麺類をテーブルに置くとき、
子供に向かって、複数の言語で「熱いよ。」と
ずっと話しかけて来ました。
なので、彼は複数の言語を話せるわけです。
彼は、状況から「熱い」と言っているんだな、と理解し、
その「熱い」というアイディア(= 一つの箱)を
それぞれの言語に結び付けてきたのです。
(= 違う経路でアウトプット)
 
また、私の友人の一人は、電子レンジを、
アメリカで最初に見たので、
「電子レンジ」 という日本語よりも先に
「Microwave」 で覚えたそうです。
で、未だに「Microwave」の方が、
電子レンジよりも先に出てくるそうです。

こういう風に、電子レンジを見たときに
どちらでもとっさに出てくるようにしておくのです。
これがLonsdaleさんの言っている、
「1つの箱」、でも「異なる経路」です。

 

実は私も、経済用語や理系用語は、
英語で学んだので、日本語自体を知りません。
なので、頭の中の理解と、日本語を
いつかは結び付ける必要があります。
 
要は、「1つの箱」とは、
私たちの頭の中のイメージや考え、
「異なる経路」は、私たちにとって、
日本語と英語です。

 

下の絵を見てください。
たとえば、私が
「昨日野球の試合を見に行った話」 をしようとしたら、
頭の中にその試合のことが思い浮かんでいます。

頭に浮かんだゲームは、上の例で言う
1つの箱みたいなもの(= イメージ)です。
まだ言葉になっていません。

 

それを日本語を話している時には、「野球の試合」、
英語で話す時には「the baseball game」と
両方の形で、いつでも出せるようにしておくのです。
で、こういうとき私の頭の中が
どうなっているかと言うと、こんな感じです。

Lonsdale24

二か国語以上話す人の頭の中は
多分皆多かれ少なかれ、こんな感じだと思います。

Lonsdaleさんもそうですね。

 

ここで大事なのは、
私たちの頭の中のイメージと、
日本語がしっかりと結びついているように、
イメージと英語(図の中の青の矢印)も
結び付けてあげることです。
私はこうなるためには、
イメージしながら音読するのが一番だと思います。

 

外国語を話すということは、頭の中のイメージと
その外国語をダイレクトに結びつける、
これが外国語が使える人の頭の中です。
そのときに使用している言語に応じて、
いつも頭の中のイメージから、
その言語で、その言葉が出てくるような感じです。
外国語が使えるようになるとは、最終的に
こういう風に、母国語を通さないことなのですね。

 

時間がかかって大変そうに見えるでしょう?^^
でもね、Lonsdaleさんも言っているように、
こういう風にイメージと言葉を
いつも結び付けようと練習していると、
そのうち自然にできるようになります。
何も3000語全部やれって、言っていませんから。^^
そこまでたどり着く前に、段々慣れてくるので大丈夫です。

 

私は、この最後の部分を聞いて、
やっぱり本当に、第二言語を使えるようになった人って
同じことを感じているんだなー、と思いました。
私もそうですし、
20年近く言語が話せる人たちの原理原則を
研究しているLonsdaleさんが言っているので本当です。

 

そしてこれは、私が単語の覚え方のところで、
言っていたことでもあります。
ここです

あとで見ておいてくださいね。

 

さて、昨日、今日と、
「どんな人でも、言語は半年で習得できる」と
主張するLonsdale さんの話を紹介してきました。
実際に半年でできるかどうかは
私には経験がないので言えません。
でも、これは言語をマスターしてきた人たちを
研究してきた人の見事なまとめです。

 

私もLonsdaleさんの導き出した
「5つの原則」 と 「7つの行動」
全部経験してきました。
で、自分の経験を振り返ってみても、
このプレゼンで言われていたことは、
確かに言語を習得するかなりの近道だと思います。

 

で、Lonsdaleさんが最初に言ったこと、
「できるようになった人がやってきたこと、
その原則を真似すること」=モデリング

これは私も絶対だと信じています。
今日の記事で最初に言ったように、
私も、できるようになった人たちを調べまくって、
その人たちが皆言っているコアの部分を真似して
英語が使えるようになったからです。

 

明日は、この話の中で、日本人にとって、
もう少し説明が不十分と思ったところを、
取り上げてみようと思います。
↓ ↓こちらです。
日本人が英語を聞き取れない6つの理由。

 

この記事は、以下の記事の続きです。
★ 半年で言語をモノにするための5つの原則 (前編)

 

 

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